『融資を案内するFAXにご注意ください』…保証料という名目でお金を振り込ませる詐欺かもしれません。

時々、「FAXで融資の案内が来たが借りても大丈夫か?」と
いったご質問をいただくことがあります。FAXを見せてもら
うと・・・

お聞きしたことがない会社名で、「金利優遇キャンペーン1.5%!
ご融資金額100万円から2,000万円」とか、もっとひどい場合
は、「ご融資1,000万円が決定しました!」というものまであ
ります。
貸金業者を装った振り込め詐欺集団が逮捕されたというニュー
スをお聞きしたことがあるかもしれませんが、このFAXが、
まさにそれである可能性が高いようです。

FAXには、「低金利」などの魅力的な文言、「金融円滑化」
など何となく公の機関を匂わせる文言、「大手企業の社名に似
せた企業名」などが登場します。また、最近では、決算書や印
鑑証明書を要求するなど、本当の金融機関と同じような手続き
を入口で求めるようになっており、油断すると騙されてしまい
ます。

報道によると、これらの詐欺の手口は、融資の直前に保証料と
いう名目で先にお金を振り込ませるようです。当然ながら先方
から融資金の振り込みはありません。こちらからお金を振り込
んで終わりです。

こんな詐欺に引っかかる訳がないと思うかもしれませんが、資
金繰りに詰まった時には正常な判断力が働きません。何となく
不安に思いながらも、「決算書を求められたし以外としっかり
しているな。」とか、「受け答えが丁寧だし気のせいかな。」
と勝手に都合良く解釈をしてしまいます。

FAXの内容が本当か嘘かを見抜くのは簡単です。まずは、金
融庁のホームページ内にある「登録貸金業者情報検索サービス」
で検索にヒットするかどうかを調べます。良く知っている金融
機関名などを検索してみれば分かりますが、貸金業を営んでい
る企業は必ず登録番号を持っています。検索にヒットしないと
いうことは、番号を取得していない、すなわち免許を持ってい
ないということです。

貸金業の免許を持っていない時点で関わらないことが一番です
が、住所をインターネットの地図で検索してみると、そもそも
住所がヒットしないか、確かにその住所はあるが、そこに立っ
ているのは違うビル名の建物だったり、違う会社だったりしま
す。

手口が巧妙になってきたとはいえ、冷静になって考えればすぐ
に分かることばかりです。騙されないように気を付けてくださ
い。

ニュースレターの最新記事

新着情報