商品力とマーケティング

強烈に暑い日々が続くこの頃、非常につらいですね。私は、事務所作業の日はビジネスカジュアルを採用し、快適に過ごすことにしました。

さて、今回は商品力とマーケティングについて書かせていただきます。皆様の会社で取り扱っている商品やサービス。その商品やサービスには、どのような価値が存在するのでしょうか。

例えば、私たち税理士の税務顧問サービスでいうと「お金を残す節税対策の提案による資金の留保。税務調査対応による経営者の安心確保」など、ありとあらゆる価値が存在します。皆様の商品にも、いろんな価値が存在しているはずです。ここで、少し考えてみてください。皆様の商品の「価値」を一度紙に書きだしてほしいと思います。意外とあまり多くを書くことができなかったのではないかと思います。

多くを書けないということは価値を外部の顧客等に適切に伝えきれていないと考えられます。商品を販売する前段階として、自社の商品価値というものがどのようなものなのか、今一度ご検討いただくことをお勧めしたいと思います。このような簡単なワークは、みなさまの従業員にもしていただくことで自社の商品の事をどこまで理解できているのかという一つの営業力バロメーターになるとも思いますので、ぜひ一度お試しください。

商品価値というものが、一つ定まって来れば、次はこの商品をいかに市場にアピールするのかという点が問題となってきます。ここで、一番の注意点があります。それは「自社の価値を強烈に露出」しても、購入額や率が飛躍的に上がるものではないということです。ここは本当に注意が必要なのです。マーケティングをする前に、今一つ重要な要素が存在します。それは、顧客がなぜ皆様の会社を選んでいるのかを理解することなのです。

例えば、既存の商品をバージョンアップし、さらに価格も従来の半分としたこだわり商品を開発した。そして、この商品の販売が好調であることから、さらなる攻勢をかけようと商品の広告を出すとします。この商品の価値としては、大きく分けて「商品の高機能化」と「価格の低廉化」があると思われます。社長としては、バージョンアップした部分に大きなこだわりがあることから広告については「高機能化」の部分を中心に作成したとします。この場合に、顧客がこの商品を選んでいる理由が「低廉化」という部分が主な客層だった場合、広告はうまくいくでしょうか。決してそうではないと予測できます。

これからの経営者の本質は「商品の価値を創造し」「どの部分の価値が顧客の満足につながっているのか」を考えることが一つ重要な柱となります。貴社の商品の価値を感じている顧客に対して、適切に商品価値を伝えることができているのか、ぜひ「経営者層」および「従業員層のトレーニング」として活用いただければと存じます。

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